1. いきなりなんですが、象さんのポットはもう……。

    「解散してますよ(苦笑)。90年代の前半くらいまでは活動していたんだけど、相方から『辞めたい』って。それならまあしょうがないか、と」

    『スタ誕』出演のきっかけは?

    「当時在籍していた映画学校で漫才の授業があって、『スタ誕』のオーディションに連れて行かれることに。そしたら、受かってしまい……」

     たまたま、というわけですか。当時の『スタ誕』の雰囲気について聞いてみたところ、意外な答えが返ってきた。

    「それが、ほとんど覚えてないんだよね。ほかの芸人のネタを見てもあんまり面白いって思ったことがなくて。もともとお笑いってそんなに好きじゃなくて、『天才バカボン』とか『がきデカ』みたいなギャグマンガばっかり読んでたから、僕らがやっていた漫才はその影響のほうが濃いかもしれないね」

     象さんのポットは、自分たちが慣れ親しんできたギャグマンガの発想をベースにして、新しい感覚の笑いを発信していたのだ。

    「自分で言うのもあれだけど、同世代やお笑い通の人たちには結構人気があったんじゃないかな。とにかく、ほかの芸人と違うことをやろう、とは思ってたね」

     世間に迎合しないアナーキーな芸風で、彼らは時代の最先端を駆け抜けていったのである。解散後、としゆき氏は自営業と併行して映像制作の活動をしているという。

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